なぜ「肩が凝る人」と「凝らない人」がいるのか?体の使い方の違い
2026/07/032026/07/03
同じオフィスで、同じ時間パソコンに向かっているのに——なぜあの人は肩こり知らずで、自分はいつも夕方には首が石みたいになっているのか。
整体師歴22年のこもりんです。この「肩こりの格差」、実は体の使い方にはっきりとした違いがあるんです。今日の記事を読むと、「凝りやすい体」と「凝りにくい体」の本質的な差が見えてきます。しかも、凝りにくい側に少しずつ近づくヒントもお伝えできます。
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「肩こり」って、そもそも何が起きているのか?
まず前提として整理しておきたいのですが、肩こりは「肩の問題」ではありません。
肩の筋肉が長時間緊張し続けることで血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなった状態——これが「肩こり」の正体です。乳酸などの疲労物質がたまって、鈍い重さや痛みとして感じられるわけですね。
ポイントは「長時間緊張し続ける」という部分です。
筋肉は、使ったり休んだりを繰り返せば問題ありません。問題なのは、ずっと力が入りっぱなしの状態が続くこと。そして実は、この「力が入りっぱなし」になりやすいかどうかが、人によって大きく違うんです。
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凝る人の体の使い方:「頑張って支えている」パターン
22年間、数えきれないほどの肩こり持ちの方を施術してきて気づいた共通点があります。
凝りやすい人の体の使い方を一言で表すなら、「頑張って支えている」。
もう少し具体的に言うと:
①頭が前に出ている
人間の頭の重さは約5〜6kgあります。頭が体の真上に乗っていれば首や肩への負担は最小限ですが、頭が5cm前に出るだけで、首にかかる負担は2〜3倍に跳ね上がると言われています。スマホや画面を覗き込む姿勢が続くと、これが慢性化します。
②呼吸が浅くて、肩で息をしている
「胸式呼吸」が強い人は、呼吸のたびに肩が少し持ち上がります。これが1日何千回も繰り返されると、肩まわりの筋肉はずっと微細な仕事をし続けることになります。
③体幹が抜けていて、末端で頑張っている
お腹や背骨で体を支えられていないと、その分を肩や首まわりの小さな筋肉が補います。本来は「縁の下の力持ち」的な筋肉が主役になってしまうわけです。
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凝らない人の体の使い方:「ラクに任せている」パターン
では、凝らない人はどうなっているのか。
こもりんが観察してきた「肩こり知らず」の人たちには、こんな特徴があります。
骨格で体を支えている
筋肉ではなく、骨のアライメント(配列)で体が成り立っている感じ。頭・肩・腰・足が一本の軸でつながっていると、筋肉が「常に支えなければ」という仕事から解放されます。
重心が少し低い
肩ではなくお腹まわりや骨盤に体の重心がある人は、上半身の緊張が自然と少ない傾向があります。武道や芸事をやっていた人に肩こり持ちが少ないのは、このあたりに理由があるちゃうかなと思っています。
呼吸が深くて、肋骨が動く
横隔膜をしっかり使う「腹式呼吸」ができている人は、肩が呼吸に参加しなくて済みます。しかも深い呼吸は自律神経を整えるので、筋肉の緊張そのものが起きにくくなるんです。
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こもりんが「折り紙理論」と呼ぶ考え方
22年この仕事をしてきて、「凝りにくい体にするにはどうすればいいか」と問われたとき、私がよく使う例えがあります。
折り紙を思い浮かべてみてください。
一度折り目がついた紙は、そのまま戻そうとしてもなかなか戻りません。でも、紙をまず平らに広げて、きちんと条件を整えてあげると、スッと元の形に戻ることがありますよね。
体も同じで、凝り固まった状態を「力ずくでほぐす」だけでは、またすぐ戻ってきます。大事なのは「体が自然に整いやすい条件を作ること」。呼吸・重心・骨のアライメント——これらが整うと、体は勝手に凝りにくい方向へ動き始めます。
強揉みで一時的にスッキリしても、翌日また同じ場所が凝る方は、この「条件が整っていない」状態のまま施術を受け続けているケースが多いんです。
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じゃあ、今日から何をすればいいのか?
細かいテクニックより、まず「感覚を取り戻す」ことが先です。
① 今、肩に力が入っているか確認する
意識的に肩を3秒だけぐっと上げて、スッと落とす。「これが力が抜けた状態か…」と感覚を知ることが出発点です。多くの人が、力を抜いているつもりで30〜40%くらい力が入ったまま生活しています。
② 息を吐ききる習慣を作る
深呼吸より「吐ききること」が先です。口からゆっくり「ふーっ」と全部吐き出すと、自然に深い息が入ってきます。これだけで肩まわりの余分な緊張がスッと抜ける人も多いですよ。
③ 耳・肩・腰を一直線にするイメージで座る
壁を背にして座ったとき、頭・肩甲骨・お尻の3点が壁につく感覚を一度確認してみてください。これが「骨格で支えている状態」の参考になります。
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まとめ:肩こりは「頑張りすぎ」のサイン
・肩こりは肩の問題ではなく「筋肉が緊張し続けている状態」
・凝りやすい人は「筋肉で頑張って体を支えている」パターンが多い
・凝りにくい人は「骨格・呼吸・重心」で自然に体が成り立っている
・体は条件が整うと、自然に凝りにくい方向へ変わっていく
「自分は肩こり体質だから…」と諦めている方に伝えたいのは、体質ではなく「使い方の習慣」が凝りを作っているということです。習慣は変えられます。
こもりんが22年かけて確信したのは、「体は正直に、条件に応じて変わる」ということ。難しい技術よりも、体の基本的な仕組みを知って、少しずつ使い方を変えていくことが、遠回りに見えて一番の近道です。
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