折り紙理論──姿勢は「どこで折れているか」で決まる
2026/09/122026/09/12
姿勢のクセをお客様にどう説明していますか。
「猫背ですね」「反り腰ですね」と伝えることはできます。でもそれだけでは、なぜそうなっているのか、どうすれば変わるのかが伝わりません。姿勢の構造を体の仕組みから説明する考え方が、折り紙理論です。
定義──どこで折れているか、折り目がいくつあるか
折り目とは、体のどこで折れているか、その位置のこと。
折り目がおなかにあると、猫背になって腰が突っ張る。
折り目が股関節・鼠径部にあると、腰痛が楽になり、良い姿勢で座りやすくなる。
これは「おなかで折るか、股関節で折るか」の二択の話ではない。
鼠径部を使う習慣がない人は、代わりにおなかで折ってしまい、折り目が2つになる。
折り目が2つあると、どちらで折ればいいか決まらず中途半端になり、立ちにくくなる。
立ちやすくするには、鼠径部の折り目を深くする。折り紙で言えば、ぐーっと押している状態をつくること。
つまりこの理論は、戻る・戻らないの話ではなく、「どこで折れているか」「折り目がいくつあるか」という構造の話です。
折り目は消えない──代償パターンの正体
折り目は消えるのではなく、別の場所に折り目がついて、そちらでまかなってしまいます。股関節の折り目を使うべきところで、腰や他の部位の折り目が優先されてしまう。これが代償パターンの正体です。
折り紙で変なところに折り目をつけてしまったら、その後ほかの形を折ろうとしたとき邪魔になります。紙飛行機なら、それだけで安定感がなくなって飛びが悪くなります。体もまったく同じです。
おなかに折り目がついている人の見分け方
デスクワーク時などの素の座り方を再現してもらいます。骨盤が後ろに倒れて背もたれに寄りかかる「寝てる感じ」になっていないかを見ます。
次に骨盤を立てさせ、倒れているときと立ったときで腰や股関節周辺の筋肉を触ります。骨盤を寝かせたときに張りが出て、正しく立てたときにゆるむ。この反応の差が、折り目の位置を示しています。
その場で体験してもらう
見分けたら、その場で折り目の変化を体験してもらいます。
1. 立ち上がって一度前屈してもらう
2. 膝を曲げながら手のひらがペタッとつく状態を作る
3. その状態のまま、しっかり息を2回吐き切って立ち上がる
4. 再度前屈すると曲がりやすくなる
座ったときも鼠径部に一時的に折り目がつき、座りやすくなります。目安は、最初の前屈より5cm以上倒せるようになっていること。おなかと前太ももが引っ付いているかを確認します。
日常で続けてもらうなら、お手洗いに行ったときに膝の上に肘をつくだけで十分です。伝え方は「お腹と太ももが寄ればオッケーなんです」。
お客様の反応はたいてい3段階で進みます。折り目の説明を聞いたとき──「ここのイメージなかったです」。動作を体験したとき──「座りやすいです」「そういうことか」。施術で変化を感じたとき──「え、嘘」「こんな違うもんなんか」。この順序で腑に落ちていきます。
定着の3段階──つける・気づく・思い出す
折り目を深くしたあとの進行は、3つの段階に分かれます。
① 折り目をつける(新規)
正しい箇所にクセをつけ直す段階です。
② 気づく(自覚の頻度を上げる)
「あ、また姿勢崩れてた」と気づける回数を増やしていきます。この段階では、良い姿勢を続けようとしなくて構いません。気づける回数が増えること自体がポイントです。無意識に気づいて、整えていき、再度正しいクセを無意識にできるようにすること──これがこの段階の目標です。
③ 思い出す(定着)
一度折り目がついている人は、新しくつける必要はありません。思い出すことが宿題になります。やがて良い姿勢のほうが当たり前になっていきます。
目の前の一人の折り目から
鼠径部の折り目を深くして、お客様自身が気づけるようになっていく。大きな話ではありません。目の前の一人の体に、正しい折り目をつけ直すところから始まります。
その変化が、お客様自身の日常にこぼれていきます。
----------------------------------------------------------------------
癒し整体院くつろぎ
大阪府豊中市寺内2丁目2-22 シャトーエデン103号
電話番号 : 06-6151-3926
整体院に整体スクールを併設
----------------------------------------------------------------------